演劇・ライブ撮影をするためにはどこのメーカーのカメラを選べば良いの?

カメラを買いたいと思ったとき最初にぶつかるのが「どのメーカーのカメラを買えば良いのか?」という問題。

様々なメーカーがカメラを出しているので、どれを選べば良いか迷ってしまうと思います。僕もはじめてカメラを買うときはかなり悩みました。

そこで今回は、一眼レフとミラーレス一眼に分けて、2019年時点でのおすすめのカメラメーカーを紹介します。

なお、一眼レフとミラーレス一眼の違いについては、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

演劇・ライブ撮影にはAPS-Cとフルサイズのどっちが良いの?

一眼レフを買うなら

一眼レフを買うなら、ほぼ間違いなくCanonかNikonがおすすめです。僕が初めてカメラを買ったのは3年ほど前なのですが、そのからすでにCanonとNikonは二大メーカーと呼ばれていました。

二大メーカーについて

個人的にはCanonの方がおすすめ。二大メーカーと言いつつ、ここ数年の潮流で言えば人気の機種はCanonがたくさん出しています。人気の機種が多いということは、使っている人も多いということ。インターネット上にもたくさんの情報があります。カメラを始めたばかりの頃は特に、ググれば何でも情報が出てきた方がありがたいので、Canonがおすすめ。

性能としては、CanonとNikonのどちらが優れているということもないと思います。一般的に、Canonは赤みが強くてふんわりとした仕上がりになるため人物撮影に向き、Nikonは青みが強くてパキっと写るので風景写真に向いている、と言います。

演劇・ライブ写真を撮ろうと思っている方は基本的に人物を撮ることが多くなるので、その点でもCanonがおすすめです。

最初の1台としておすすめしたいのがEOS kiss X9です。EOSのkissシリーズは「ママカメラ」と呼ばれ、男性が使うと揶揄されることも多いのですが、コスパが非常に良くおすすめです。

最初からちょっと良いカメラが欲しいという方は、EOS 9000DやEOS 80Dといった選択肢もあります。

演劇撮影は暗いところでの撮影が多いため、ちょっと高額なフルサイズ一眼を購入しておくというのも手です。その場合は、EOS 6D MarkⅡや5D MarkⅡが選択肢に入ってきます。

フルサイズ一眼だと何が良いのかについては、以下の記事でも解説しています。

その他のメーカー

他にも一眼レフのメーカーとしてはPENTAX、Panasonic、OLYMPUSなどがあります。

PENTAXは可愛らしいデザインのカメラもたくさんあり、ファッション性を重視するならありだと思います。しかしなかなか情報が少なくて大変な思いをするのではないかと思います。

PanaconicやOLYMPUSのカメラも、ユーザー数はそこそこいるのですが、センサーサイズがマイクロフォーサーズのものしかなく、暗いところでの撮影がやや苦手で演劇の撮影にはあまり向かないでしょう。その分、ボディもレンズもコンパクトにまとまっているので、そこに魅力を感じるのであれば購入するのもありです。

ミラーレス一眼の場合

ミラーレス一眼はCanonとNikonがこれまであまり力を入れていなかったこともあり、他のメーカーが視野に入ってきます。

SONYがおすすめ

特に強いのがSONY。特にα7Ⅲは価格.comの売り上げランキングで1位の常連になっており、非常に人気のあるカメラであることがわかります。

ここ数年、カメラメーカーは各社ミラーレス一眼に力を入れてきています。CanonはEOS RとEOS RPを発売しましたし、NikonはZ7とZ6を出してきました。

しかし長年ミラーレスカメラを販売しているSONYの方が全体的な完成度が高めです。特に注目すべきはレンズナインナップの多さ、CanonのEOS RとRPはマウントアダプタを使うことで従来のEFレンズやEF-Sレンズも使うことができますが、マウントアダプタなしでEマウントレンズが豊富なSONYの方が、これからカメラを始める人には親切でしょう。

SONYのレンズは全体的にちょっと高めなのですが、SIGMAが安価で良いレンズをたくさん出しているので、こちらを使って色々と揃えていくのもおすすめです。

個人的にはFUJIFILMもおすすめ

個人的にはFUJIFILMもおすすめしたいところ。jpeg撮って出しの写りが良く、根強い人気を誇るメーカーです。

演劇用と散歩用の両方を兼ね備えたカメラが欲しい!と思って僕が購入したのがFUJIFILMのX-T20。めちゃくちゃ軽くて使いやすいし、APS-Cなのに暗いところでもなんとか頑張ってくれていて、とても満足度の高いカメラです。まあ、金銭的に余裕があり、重さにこだわらないというのであれば、フルサイズミラーレスを選ぶのがベストな気はしますが…。

今は後継機のX-T30も出ています。これから買うなら、そちらの方が良いかも。

まとめ

一眼レフとミラーレス一眼のおすすめメーカーを紹介しました。一眼レフならCanon、ミラーレス一眼ならSONYがおすすめです。

ただ、各社今後はミラーレス一眼に注力していくのではないかと思います。演劇・ライブ撮影には無音撮影が適しているのを考えると、これは嬉しい流れ。

お手頃なミラーレス一眼としてSONY α6400などから入門してみるのもおすすめですよ。

演劇・ライブ撮影にはAPS-Cとフルサイズのどっちが良いの?

演劇・ライブ撮影用のカメラを選ぶ際に気になるポイントがいくつかあります。

その中でも重要な点がセンサーサイズ」。多くの人は「APS-C」と「フルサイズ」で悩むことかと思います。

この2つの違いを説明しつつ、おまけ的に「マイクロフォーサーズ」「中判」と呼ばれるセンサーサイズについても紹介します。

センサーサイズとは?

カメラのセンサーは「画像素子」と呼ばれます。このセンサーは、レンズから取り込んだ光を電気信号に変える役割を担っています。

このセンサーが大きい方が高価で大きなカメラになる傾向があります。

APS-Cの特徴

まずは多くの人が最初に手に取るであろうAPS-Cから紹介しましょう。

エントリークラスは基本的にこれ

演劇やライブの写真を撮ろうと最初のカメラを撮るとき、予算はどれくらいを考えているでしょうか? 周りを見渡していると、5〜10万円くらいが多いかなと感じます。

この価格帯だと、レンズも合わせて購入するとなるといわゆるエントリーモデルが候補に上がるかと思います。CanonだとEOS kiss X9ダブルズームキット、NikonだとD3500ダブルズームキットあたりが6万円前後で一眼レフのシステムを一式揃えることができるので、最初に買う一台としては良いでしょう。

予算の都合がつかない場合は、基本的にAPS-Cを選ぶことになるかと思います。

レンズの焦点距離が約1.5倍される

レンズの焦点距離は、基本的にすべてフルサイズ換算でのものが書かれています。APS-Cのカメラを使うときは、レンズに書いてある焦点距離の約1.5倍として考えなければなりません。これは、センサーサイズの違いが関係しています。

標準レンズと言われる50mmのレンズも、APS-Cで使うとおよそ75mmの中望遠レンズになってしまいます。一方で望遠レンズはより望遠になるので、ここはメリットでもあります。

レンズが小さくて軽い

APS-C用のレンズは、基本的に小さくて軽いものが多いです。特にエントリークラスのキットレンズは非常に扱いやすく、フルサイズ機をずっと使っていたたまに戻ってくると、あまりの軽さに驚いてしまいます。

またカメラのボディやレンズの価格はおおよそその大きさに比例するので、小さくて軽いレンズはだいたい安いです。あんまり荷物を大きくしたくない人は、APS-Cのエントリーモデルを中心に色々と買い揃えると良いでしょう。

フルサイズボディでAPS-Cのレンズは使えない

APS-Cのシステムを構築する際に注意していたきたいのは、フルサイズボディではAPS-C用のレンズが使えないということ。CanonはEFマウントと呼ばれる規格ですが、これにはAPS-C用のEF-Sレンズを使うことができません。装着することは一応できるのですが、対応しているセンサーサイズが小さいため、画面の隅に大きな黒い部分ができてしまいます。

一方でAPS-Cのボディにフルサイズ用のレンズはつけることが可能です。もし将来的にフルサイズへの移行を考えながらAPS-Cを使う場合、レンズはフルサイズ用のものから選んでいくのが良いかもしれません。

フルサイズの特徴

次にフルサイズの特徴を紹介していきます。

ミドルクラス〜フラッグシップモデルがだいたいこれ

二大メーカーCanonとNikonのフラッグシップ、EOS-1D X MarkⅡD5は、どちらもフルサイズの一眼レフカメラです。価格を見るだけで恐ろしいですね…。

その他にも、CanonとNikonの上位機種には基本的にフルサイズのAPS-Cセンサーが搭載されています。

暗いところに強い

劇場やライブハウスは薄暗い場合が多いです。照明がガンガン当たっているときは別に問題ありませんが、ほんのりとした明かりの下で撮影する場合もありますよね。

基本的にはセンサーサイズは大きい方が暗いところに強くなります。

カメラはISO感度という数値を上げると明るく撮ることができるのですが、その代わり写真にざらつきが出てきます。フルサイズカメラは、APS-C機に比べて、ISO感度をあげてもざらつきが出にくいという特徴があります。

またダイナミックレンジが広くなるのも特徴です。要するに明るいところでも暗いところでも、しっかりと情報を残してくれるので、真っ白になったり真っ黒になったりすることなく、ディティールを再現することができます。

僕は最初のカメラとしてAPS-CのエントリーモデルEOS kiss X7を使っていたのですが、薄暗い劇場で顔がはっきり見えるくらいの明るさで撮ろうとすると、どうしてもノイズが乗ってしまうのが悩みでした。そういった理由でフルサイズのEOS 6D MarkⅡに乗り換えたという経緯があります。

ボケの量が多くなる

センサーサイズが大きくなればなるほど、ボケの量は大きくなります。

ポートレート写真などを撮るときは、ボケの量が多い方が被写体を浮かび上がらせることができるので、印象的な仕上がりになります。これは演劇撮影でも基本的に同じです。

しかし、演劇の被写体は激しく動くことも多いので、ボケの量が大きいことは逆にデメリットになる場合もあります。

フルサイズ用のレンズはAPS-C機でも使える

APS-C用のレンズはフルサイズ機では使えませんでしたが、フルサイズ用のレンズをAPS-C機で使うことはできます。

APS-C機を使っているからといってAPS-C用のレンズばかりを買っていると、いざフルサイズ機を買ったときに全くレンズを引き継ぐことができません。将来的にフルサイズ機を買う予定があるのであれば、新しいレンズを購入する際にフルサイズ用のレンズを視野に入れても良いと思います。

ボディもレンズも高価になる

APS-C機に比べると、ボディもレンズも高価になっていきます。その分、レンズもラインナップが多くて選択肢も大きくなっていくのですが、上へ行けばいくほど素人目にはよくわからない世界です。

たとえば、CanonのEF400mm F2.8L IS II USMというレンズはAmazon価格が90万円を超えています。恐ろしいことです。

もちろん、フルサイズ用でも安いレンズだと2万円を切るものもあります。いわゆる「撒き餌レンズ」と呼ばれるものですね。Canonだと、EF50mm F1.8 STMが撒き餌レンズと呼ばれています。

重くてでかい

価格に比例するように、重くなるしでかくなっていきます。気軽に撮影するのにはフルサイズ機は向いていないと思います。本気で撮るときはフルサイズ機を使い、気軽にスナップなどを撮りたい時はAPS-C機を使う、という人もいます。

まずはAPS-C機で気軽に撮りつつ、必要性を感じたらフルサイズ機に移行する、というのが丁度良いのかなあと思います。

APS-C機とフルサイズ機はどちらを買えば良いの?

初めてカメラを購入するのであれば、APS-C機のエントリーモデルをおすすめします。標準〜望遠までカバーできるダブルズームレンズキットが、5〜10万円くらいの価格帯で手に入るでしょう。

このあたりのカメラでも、スマートフォンのカメラに比べたら暗いところに強いし、動きものにも強いし、ズームにも強いです。確実にレベルアップします。

しかしもし余裕があれば、フルサイズ機を買うことをおすすめします。

理由は、劇場は薄暗い場合が多いから。照明を明るくすることもありますが、かなり暗いシーンで撮らなくてはならない場合もあります。多少重くてでかくても、暗いところに強いフルサイズ機だと、ざらついた感じの少ない写真をたくさん撮影できます。

しかしAPS-Cが必ずしも悪いわけではありません。たとえば、EOS 7D MarkⅡはAPS-C機ですが、フルサイズ機のEOS 6D MarkⅡEOS 5D MarkⅣにはない特徴があります。

まずAPS-C機の特徴として、望遠側はより望遠に撮れるという点が挙げられます。レンズはAPS-C機のものもフルサイズ機のものも使えるという柔軟ぶり。さらにEOS 7D MarkⅡは秒間10コマの撮影を行うことができます。

ですから、明るい野外などで、望遠を多用し、激しい動きをするので連写して成功写真を稼ぎたいという場合は、EOS 7D MarkⅡの方が適任なのです。

(連写に関しては、Canonの一眼レフで比べているからこうなっているわけで、SONYのフルサイズミラーレス一眼α7Ⅲも秒間10コマ撮影できたりするんですけどね。)

「マイクロフォーサーズ」と「中判」

おまけとして、「マイクロフォーサーズ」と「中判」も簡単に説明しておきますね。

マイクロフォーサーズは、基本的にOLYMPUSとPanasonicのミラーレス一眼の規格です。センサーサイズの呼び名でもあり、マウントの呼び名でもあります。なので、OLYMPUSやPanasonicのボディ・レンズは相互に使用することができます。

センサーサイズが小さくなるため、ボディやレンズは比較的小さくすることができます。

動画に特化したLUMIXのGH-5など、面白いカメラもたくさんあります。価格もそれなりで、決して機能がAPS-C機やフルサイズ機に劣っているというわけではありません。

ただ、暗いところでの撮影を考えるとやはり感度の面が気になります。また、最初のカメラはCanonかNikonが情報もたくさんあるし良いだろうと思います。最近は、SONYのミラーレス一眼の勢いが凄いので、そちらでも良いかもしれません。

次に「中判」について。これは、フルサイズよりももっと大きなサイズのセンサーになります。もちろん、ボディはでかいし、めちゃめちゃ高価です。FUJIFILMはAPS-C機の他に中判カメラを出しており、GFX 50Rがそれにあたります。値段を見るだけで恐ろしい…。

あとは、カメラ好きの憧れライカも中判カメラを出していますね。ライカS3などが代表的でしょうか。ライカは全体的にやばいお値段となっております。

まとめ

以上、APS-Cとフルサイズを中心に、センサーサイズについてまとめてまいりました。

結論としては、
・とりあえず安く買っておきたい→APS-C
・暗いところにも強いカメラを買っておきたい→フルサイズ
ということになるかと思います。

APS-C機が安いかというと、FUJIFILMのX-H1は決してお安いとは言えないのですが、全体的な傾向として、という感じで捉えていただけますと幸いです。少なくとも、CanonやNikonを買う場合はAPS-C機を選んだ方が全体的に安く済みます!

予算と相談しながら、自分にぴったりのカメラを選んでくださいね。


機材を安く済ませたいなという方は、合わせてこちらもご覧ください。

5万円で演劇撮影を叶えるための格安機材を紹介

5万円で演劇撮影を叶えるための格安機材を紹介

演劇撮影を本格的に始めてみたいけど、潤沢な予算があるわけではない! そんな方、多いのではないでしょうか。

無難な機材を新品で揃えようと思えば、あっという間に10万円、20万円を超えてしまします。

安く揃えるための一定の基準が「5万円」ではないでしょうか。。これ以上の価格が出せないのであれば、もうスマホで撮影してしまった方が良い写真が撮れるかもしれません。

そこで今回は、価格の落とし所としてこの「5万円」というのを基準としながら、格安の一眼システムを組むための機材を紹介いたします!

FUJIFILM XA-3 ダブルズームキット

FUJIFILM X-A3は、2016年に発売されたミラーレス一眼。センサーサイズはAPS-Cで、ダブルズームレンズキットには標準レンズと望遠レンズの合計2本のレンズが付いてきます。

これを書いている時点では、このキットがなんとAmazon価格で5万円を切っております。レンズは、ボディと一緒にキットレンズとして購入すると通常では考えられないくらい安く購入できます。この2本で基本的には演劇以外にも様々なものを撮影できますので、これを逃す手はありません。

標準ズームは、XC16-50mmF3.5-5.6 OIS IIがついていきます。これがあれば、引きで舞台全体を画角に収めたり、終演後の集合写真を撮るときに重宝するでしょう。

望遠ズームはXC50-230mmF4.5-6.7 OIS IIとなります。こちらはフルサイズ換算で300mmを超えるので、客席の後ろから演者を撮影するのにも大変便利。

この2本があれば、画角的には基本的に問題なく様々なシチュエーションで撮ることができるはずです。

また、X-A3はシャッター音が鳴らないサイレント撮影を行うことが可能です。本番中はシャッター音が鳴るとお客様に迷惑をかける場合があるので、本番を撮影するのであれば無音シャッターは必須でしょう。

もちろん、この価格帯ですので問題もあります。まずはセンサーサイズがAPS-Cなので、暗いところで感度を上げて撮影すると、かなりノイズが乗ってしまうと思います。また、このクラスのカメラだとオートフォーカス性能も期待できないでしょう。静止画撮影時は手ぶれ補正もないので、慣れないうちはしっかりと被写体を止めて撮影することは難しいでしょう。

しかしたくさん撮れば何枚かは良い写真が残ると思います。とにかく大量に撮ることで、このデメリットを克服しましょう。

バッテリーは公称410枚とミラーレスにしては持つ方かなと思いますが、たくさん撮るのであれば純正でなくても良いので予備バッテリーを準備した方が良いでしょう。

またFUJIFILMに特有の問題もあります。XFマウントにはAPS-C機しかなく、フルサイズは用意されていません。そのため、レンズを買い足してボディもステップアップするかというときに、フルサイズ機がないため、どうしても暗所での撮影に難があります。

今後のことを考えると、フルサイズ機を準備しているCanon、Nikon、SONYあたりから始めるのが無難なのではないかなと思います。

しかし何せ5万円で買うことができますので、もしフルサイズカメラがほしくなった場合は、マウント毎変えてしまっても良いと思える値段ではないでしょうか。他のカメラを買った後も、お散歩などに使うサブカメラとして役に立ってくれることでしょう。

TAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC

次は格安レンズのご紹介。

TAMRONは有名なレンズメーカー。様々なメーカー用のレンズを生産しています。このTAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VCも、Canon、Nikon、SONY用のものが用意されておりますので、お好みのメーカーのボディに装着することができます。

このレンズの特徴は焦点距離。広角からはじまり、APS-C用レンズなのでフルサイズ換算約300mmの望遠で撮影できます。X-A3ダブルズームレンズキットでは2本のレンズでカバーしていた焦点距離を、このレンズ1本でカバーすることができます。焦点距離としては十分すぎます。これ一本つけていれば、画角的には演劇のあらゆるシーンを撮影できるでしょう。

しかも驚きなのは、これで実売価格が2万円を切っていること。化け物です。意味がわかりません。
F値が望遠側で6.3と若干暗い感じはするのですが、とにかく値段が安いので、最初の1本としては間違いないでしょう。

入門機はとにかく予算を安く抑えたいというときは、まずAPS-C機かなと思います。このレンズを買って、ステップアップでレンズを買うときはできるだけフルサイズにも対応しているレンズを選ぶのがおすすめ。そして、ボディもフルサイズに変えていければ良いのかなと思います。

もし演劇用にはフルサイズのシステムを構築したとしても、これ一本持っていれば旅行先などで重宝すること間違いなしです。

ボディを3万円ほどでそろえると、5万円以内でカメラシステムを完成させることができます。この価格だと中古を選ぶことになるでしょうか。多少足が出ても良いなら、新品で4〜5万円くらいのAPS-C機はたくさんあります。

EOS Kiss X7 ダブルズームキット

僕が2016年にはじめて買ったのもこのカメラ。後継機種のEOS Kiss X9も出ており、全体的な利便性はX9の方が向上しております。しかしKiss X7はいまだに世界最小最軽量の一眼レフという特徴があり、このメリットは見逃せません。

Kiss X7はすでに生産終了しておりますが、人気機種なだけに今だに高値で販売されております。なんと後継機種のX9とほとんど変わらない価格なのです…。

世界最小最軽量に魅力を感じるのであればKiss X7、その他の利便性がほしいのであればKiss X9を選ぶことになるかなと思います。

これらはキットレンズもめちゃめちゃ軽く、今だに外へちょっと散歩するときなどはKiss X7にキットレンズを持っていくこともあります。キットレンズを買わずに、上で紹介したTAMRON 18-200mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VCを買うという方法もありますが、キットレンズのコスパが圧倒的に良いので、ぜひこちらをおすすめしたいところ。

まとめ

以上、できるだけ格安で演劇撮影環境を整えたい人におすすめの機材を紹介いたしました。

この他におすすめの格安機材を見つけたら、随時追加していきたいと思います!

演劇・ライブ撮影をするなら、一眼レフとミラーレス一眼はどちらが良いの?

演劇やライブ写真を撮るためのちょっと良いカメラを買う場合、まず思いつくのがレンズ交換式のカメラかと思います。

レンズが交換できないコンパとデジタルカメラでも綺麗な写真が撮れて使いやすいものはたくさんありますが、様々な撮影環境に対応することを考えると、レンズ交換式のカメラを選んだ方が良いです。

さてこのレンズ交換式のカメラですが、大きく「一眼レフ」か「ミラーレス一眼」の2種類に分けることができます。

この二つのメリット・デメリットを、演劇・ライブ撮影用という軸で検討してみましょう。

一眼レフとミラーレス一眼の違い

そもそも一眼レフとミラーレスはどう違うのでしょうか?

ミラー「レス」というくらいですから、ミラーレスカメラには「ミラー」と呼ばれるものが入っていません。
ミラーレスカメラの特徴はその薄さと軽さにありますが、これは一眼レフからミラーを取り除いたために実現したものです。

この一眼レフのミラーは、レンズから入ってきた像をファインダーでそのまま見れるようにするためのもの。

つまりミラーレスではファインダーで直接像を覗くことができません。この点には少し注意する必要があります。

その他の違いは、基本的にこのミラーの有無に由来します。それぞれの違いをみていきましょう。

大きさ・重さ

上にも書いたように、ミラーレス一眼はミラーが無い分、同ランクの一眼レフカメラと比べると圧倒的に薄くて軽いです。

機材が小型化すれば持ち運びが楽ですし、撮影中の疲れも減ります。ずっとシャッターチャンスを狙ってファインダーを覗き続ける演劇撮影では、この軽さは非常に大きなメリットとなります。

しかし薄くて軽いのにも弱点はあります。小さなレンズを使う分には問題ないのですが、大きくて重いレンズを使う場合は、ボディとのバランスが悪くなってしまいます。特に望遠レンズは大きいものが多いので人によっては安定して持つことが難しいと思います。

このあたりは、実際に量販店に行って触ってみることをおすすめします。

ファインダーの違い

一眼レフにはなぜミラーが入っているかというと、レンズから入ってきた像をファインダーで見るためです。ゆえに、レンズとファインダーの位置が一直線上にないのに、レンズから入ってきた光をそのままファインダーで確認することができるのです。

ミラーレスにはミラーがありませんから、そのままの像を見ることはできません。価格帯の安いミラーレスに関しては、ファインダーが無いものもあります。ファインダーが無い場合は背面モニターで像を確認することになります。

ミラーレスにもファインダーが搭載されているものもありますが、これはEVFと呼ばれるものです。直接見ることはできないので、背面モニターに表示されているものと同じものをファインダーに表示しています。

EVFは光をそのまま見ることができないため、実際よりやや遅れて表示されます。普通に撮影する場合には全く気にならないレベルですが、動きの激しいものを撮る場合には、撮りたいシーンでシャッターを切ると若干遅れてしまう場合があります。また、慣れるまでは多少違和感があります。しかし慣れてしまえば見た目は問題ありません。

それにEVFにもメリットがあります。一眼レフのファインダーは見たそのままの映像を見ることができますが、実際に写る写真はカメラの設定を反映して、暗くなったり明るくなったりします。これはシャッターを切ってプレビューを見てみるまではわかりません。

しかしEVFは、カメラの設定を変更するとファインダーで見える像も変わっていきます。これによって、直感的にシャッターを切ることができます。

電池持ちの違い

ミラーレス一眼は、一眼レフと比べると圧倒的に電池持ちが悪いです。同性能なら、2/3〜半分くらいの電池持ちだと思っておいていただいた方が良いかと思います。

なぜ電池持ちが悪いかというと、ミラーレス一眼はEVFや背面モニターに常に映像を表示するため。1日中使っていると、ちょっと心許ないものが多いです。

しかしこの欠点については、予備のバッテリーを持つことで解決します。このあたりは、予算や持っていく荷物にあわせて調整しましょう。

無音シャッターが切れるかどうか

演劇撮影においては、これが最も重要なことかもしれません。

一眼レフカメラは、シャッターを切った瞬間にミラーを跳ね上げて撮影します。このときに、どうしてもシャッター音が出てしまうのです。静音シャッターを備えた一眼レフカメラもありますが、静かなシーンではシャッター音が目立ってしまいます。

一方でミラーレスカメラはミラーがないので、無音シャッターを切ることができます。ただし機種によってはシャッターが切れない場合もありますので、購入する前に十分ご確認ください。

演劇撮影では、基本的にシャッター音が鳴るような撮影はできないと考えた方が良いでしょう。ライブなど周りでかなり大きい音が鳴る場合は大丈夫かもしれません。しかしいずれにせよ、無音シャッターを切ることができれば周囲に迷惑をかけることなく撮影が可能です。

もし一眼レフで無音シャッターを使いたいということであれば、NikonのD850が設定を変更することでサイレントシャッターを使うことができます。

しかしこちらは上位機種なので、お値段もそれなり……といった感じです。僕が使っているミラーレスFUJIFILMX-T20は、半分以下のお値段で買うことができます。もちろん無音でシャッターを切ることができます。ご参考までに。

マニュアルフォーカスでのピント合わせ

レンズの焦点を合わせる方法には、オートフォーカスとマニュアルフォーカスがあります。

新しいレンズは基本的にオートフォーカスに対応しています。つまり、カメラ側の設定で自動的に焦点を合わせることができます。

しかし古いレンズにはマニュアルフォーカスにしか対応していないものもあります。また、現代のレンズでも特殊な機構を持っているものの中には、マニュアルフォーカスしかできないものがあります。

そんなマニュアルフォーカスのレンズを使うときに便利な機能がミラーレス一眼には搭載されています。それが「ピーキング」という機能です。

ピーキング機能をONにすると、背面モニターで焦点が合っている箇所を確認することができます。赤く光っているところを見ながら焦点を合わせれば良いので、マニュアルフォーカスも簡単に扱えます。

演劇・ライブ写真ではオートフォーカスのレンズを使わないと被写体を捉えるのが難しいので、あまりマニュアルレンズを使うことはないかもしれません。しかし稽古風景の撮影やポートレート、スナップで使わないとも限らないので、覚えておくと良いでしょう。

まとめ

僕はこれまで、3種類のカメラを使ってきました。

Canon EOS kiss X7…APS-C一眼レフ

Canon EOS 6D MarkⅡ…フルサイズ一眼レフ

FUJIFILM X-T20…ASP-Cミラーレス一眼

その経験からいくと、これから演劇の撮影をする方は間違いなくミラーレス一眼を購入するべきです。

一眼レフにも様々な魅力がありますが、本番の撮影ができないというのはやはり大きなデメリットになります。

ゲネや稽古写真に限って撮るという場合は一眼レフが便利な場面も多くありますが、オールマイティに使うならミラーレス一眼を買うのがおすすめです!

演劇の本番・ゲネプロ撮影にスマホが向かない3つの理由

日常的に写真を撮るとき、スマートフォンはかなり重宝します。演劇においても、稽古写真を撮るくらいであれば必要十分だと思います。それだけではなく、カメラを向ければいい感じに明るさを調整してくれるし、薄くて軽いのですぐに取り出せます。

また、一眼レフなどで撮影するとデータを転送しないといけないので、SNSへのあげるが面倒くさくなってしまいます。撮ったらすぐにアップできるのはスマホの大きな強みです。

加えて昨今のスマホはソフトウェアの力で一眼レフで撮ったのかと見紛うほどの写真を撮ることもできます。

しかし、ゲネプロや本番を撮るのに際してはスマホは不向きと言わざるをえません。どうしてスマホでは限界があるのでしょうか。

暗いところに弱い

日中の屋外や蛍光灯の下であれば、スマホで綺麗な写真を撮ることができます。しかし少しでも暗いところにいくと、写真がざらざらしてしまうのを経験したことはないでしょうか?

これはカメラの「センサーサイズ」というものが影響しています。基本的にはこれが大きければ大きいほど、暗いところに強いと考えてください。

たとえば、iPhone Xに搭載されているセンサーサイズは1/3型のもの。ハイアマチュアやプロが使うフルサイズのセンサーと単純に面積を比べると、およそ50分の1の大きさです。このセンサーサイズの違いが、暗いところではっきりと出ます。

劇場は基本的に薄暗く、照明の使い方によってはかなり暗くなってしまいます。その中でざらつきのない綺麗な写真を撮影しようと思うと、一眼レフやミラーレスを購入する必要があります。

動くものに弱い

スマホのカメラは、なんでも自動で設定してくれます。しかしそれ故に対応できないものがあるのです。それが素早く動くものです。

友達とふざけあっている最中に写真を撮ったらぶれぶれの写真になった……という経験のある方も多いでしょう。

演劇では激しいシーンを撮影するときもあるでしょう。ダイナミックな動きをピタリと止めて撮影できたときの喜びはひとしおです。しかし被写体をしっかり止めて撮影するためには「シャッタースピード」と呼ばれるものを変更しなければなりません。

スマホでは基本的にシャッタースピードを調整できないので、動くものの多い演劇撮影には向かないのです。

望遠に弱い

スマホはオールマイティになんでも取れます。風景写真も取れますし、複数人での自撮りも簡単にできますよね。しかしそれは、スマホが「広角」を得意としているからです。

広角を得意としているため、人間が見ている視野異常の情報を収めることができます。

一方で、遠くのものを撮影する「望遠」はどうしても苦手。たとえばiPhone7はズーム機能がありますが、これは広角で撮影したものを画面上で拡大しているだけなので、どうしても画像が粗くなってしまいます。

iPhone Xなどは2つのレンズがついており、望遠モードも使うことができますが、それほどズームすることはできません。また、レンズ切り替え以外の焦点距離では従来通りのズーム方式なので、様々な画角には対応できないところもネック。

まとめ

もちろん、センサーサイズの大きなスマホもあるし、シャッタースピードを調整できるスマホもありますし、ズームに強いスマホもあります。しかし、スペックを見る限りでは演劇を撮影するのにはやはり力が足りない感が否めません。

最近のスマホはHUAWEIやGoogleのPixelなどソフトウェア処理で綺麗な写真を撮れるものが増えてきました。それはもちろん稽古写真で重宝しますが、まだまだゲネプロや本番写真は、一眼の出番です。 これから演劇を本格的に撮影したいと考えている方は、ぜひ一眼レフやミラーレスの購入を検討してください!

カメラの選び方に関しては、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

演劇・ライブ撮影をするなら、一眼レフとミラーレス一眼はどちらが良いの?