演劇の本番・ゲネプロ撮影にスマホが向かない3つの理由

日常的に写真を撮るとき、スマートフォンはかなり重宝します。演劇においても、稽古写真を撮るくらいであれば必要十分だと思います。それだけではなく、カメラを向ければいい感じに明るさを調整してくれるし、薄くて軽いのですぐに取り出せます。

また、一眼レフなどで撮影するとデータを転送しないといけないので、SNSへのあげるが面倒くさくなってしまいます。撮ったらすぐにアップできるのはスマホの大きな強みです。

加えて昨今のスマホはソフトウェアの力で一眼レフで撮ったのかと見紛うほどの写真を撮ることもできます。

しかし、ゲネプロや本番を撮るのに際してはスマホは不向きと言わざるをえません。どうしてスマホでは限界があるのでしょうか。

暗いところに弱い

日中の屋外や蛍光灯の下であれば、スマホで綺麗な写真を撮ることができます。しかし少しでも暗いところにいくと、写真がざらざらしてしまうのを経験したことはないでしょうか?

これはカメラの「センサーサイズ」というものが影響しています。基本的にはこれが大きければ大きいほど、暗いところに強いと考えてください。

たとえば、iPhone Xに搭載されているセンサーサイズは1/3型のもの。ハイアマチュアやプロが使うフルサイズのセンサーと単純に面積を比べると、およそ50分の1の大きさです。このセンサーサイズの違いが、暗いところではっきりと出ます。

劇場は基本的に薄暗く、照明の使い方によってはかなり暗くなってしまいます。その中でざらつきのない綺麗な写真を撮影しようと思うと、一眼レフやミラーレスを購入する必要があります。

動くものに弱い

スマホのカメラは、なんでも自動で設定してくれます。しかしそれ故に対応できないものがあるのです。それが素早く動くものです。

友達とふざけあっている最中に写真を撮ったらぶれぶれの写真になった……という経験のある方も多いでしょう。

演劇では激しいシーンを撮影するときもあるでしょう。ダイナミックな動きをピタリと止めて撮影できたときの喜びはひとしおです。しかし被写体をしっかり止めて撮影するためには「シャッタースピード」と呼ばれるものを変更しなければなりません。

スマホでは基本的にシャッタースピードを調整できないので、動くものの多い演劇撮影には向かないのです。

望遠に弱い

スマホはオールマイティになんでも取れます。風景写真も取れますし、複数人での自撮りも簡単にできますよね。しかしそれは、スマホが「広角」を得意としているからです。

広角を得意としているため、人間が見ている視野異常の情報を収めることができます。

一方で、遠くのものを撮影する「望遠」はどうしても苦手。たとえばiPhone7はズーム機能がありますが、これは広角で撮影したものを画面上で拡大しているだけなので、どうしても画像が粗くなってしまいます。

iPhone Xなどは2つのレンズがついており、望遠モードも使うことができますが、それほどズームすることはできません。また、レンズ切り替え以外の焦点距離では従来通りのズーム方式なので、様々な画角には対応できないところもネック。

まとめ

もちろん、センサーサイズの大きなスマホもあるし、シャッタースピードを調整できるスマホもありますし、ズームに強いスマホもあります。しかし、スペックを見る限りでは演劇を撮影するのにはやはり力が足りない感が否めません。

最近のスマホはHUAWEIやGoogleのPixelなどソフトウェア処理で綺麗な写真を撮れるものが増えてきました。それはもちろん稽古写真で重宝しますが、まだまだゲネプロや本番写真は、一眼の出番です。 これから演劇を本格的に撮影したいと考えている方は、ぜひ一眼レフやミラーレスの購入を検討してください!

カメラの選び方に関しては、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

演劇・ライブ撮影をするなら、一眼レフとミラーレス一眼はどちらが良いの?